求められるヒューマンスキル

エンジニアとして活躍するためには、当然プログラミング言語をはじめとした専門的な知識が欠かせません。しかし、そうしたいわゆる「テクニカルスキル」とは別にヒューマンスキル、つまり人間力も求められます。IT業界といえども専門的なスキルを持ったエンジニアが黙々と与えられた仕事をこなし続けることで機能しているわけではないのです。

では、エンジニアとしてIT業界で活躍するためには、どのようなヒューマンスキルが必要なのでしょうか?筆頭に挙げられるのが、コミュニケーション力です。システム構築やソフト・アプリケーションの開発などではプロジェクトが組まれ、チームのもとで複数のスタッフが協力し合いながら作業が進められていきます。しかも、スタッフ一人ひとりが専門的なスキルを備えたうえで役割を担当して業務を行っていくことになりますから、進捗状況や問題点の説明、対案の提案などをスムーズにできるスキルが欠かせなくなります。つまり、一般的な「話すのが上手」「雑談がうまい」だけにとどまらないコミュニケーションスキルが求められるのです。

そして、期限を守る、自分の間違いを素直に認めるといった誠実な対応も欠かせません。納期が迫っているなか、チームのスタッフ一人でも期限を守らないと全体の進捗に大きな支障が生じます。また、何かミスをしたときに他人に責任転嫁をするような振る舞いをすると、そのミスの挽回を誰がやるのかなどで揉めてしまいやはり作業が滞ってしまいます。素直にミスを認めて自分で修正すればすぐに済むわけですから、それができるヒューマンスキルが必須なのです。もろちん、こうした誠実さがエンジニアとして、人間としての信頼を得るうえで欠かせないのは言うまでもありません。